本物のスーパーヒーローでチームを組むなら、マンガは必要ありません。必要なのは船です。海には、作り話のように聞こえるけれど、まぎれもなく本当の能力をもつ動物たちが暮らしています。
ここでは、私たちのお気に入りをいくつか紹介しましょう。
タコ:3つの心臓をもつ変装の達人
タコには心臓が3つあり、血は青い色をしています。
タコには、本当に心臓が3つあります。2つはえらに血液を送り、そこで酸素を取りこみます。3つめは体のほかの部分へ血液を送る心臓ですが、タコが泳いでいるあいだは拍動が止まってしまいます。タコが泳ぐよりも、はって進むほうを好むことが多いのは、これが理由のひとつです。
タコの血が青いのは、銅をもとにした「ヘモシアニン」という分子で酸素を運んでいるからです。私たちの血液は鉄をもとにしたヘモグロビンを使っているので、赤いのです。
そして、変装の技。皮膚にある色素細胞と小さな筋肉のネットワークを使って、タコはまわりの色や模様、さらには質感にまで、ほとんど一瞬で合わせることができます。ナショナル ジオグラフィックでもそう紹介されています。しかも骨がないので、かたいくちばしより大きなすき間なら、どこでもすり抜けられるのです。
ウミガメ:体の中にコンパス
メスのウミガメは、自分が生まれた浜辺にもどって卵を産みます。
ウミガメは、目印ひとつ見えない大海原を何千キロメートルも旅します。科学者たちは、ウミガメが地球の磁場を感じとり、それを地図のように使えることを突き止めました。海は場所ごとに磁気の「サイン」が少しずつ違っていて、ウミガメはそれを読みとっているようなのです。
このことが、ウミガメのいちばん驚くべき習性を説明する手がかりになるかもしれません。多くのメスは、ふ化してから何年もたったあと、自分が生まれたのと同じ海岸へ戻ってきて卵を産むのです。
クジラ:海を越えて広がる歌
ザトウクジラのオスは、うなるような声や鳴き声、甲高い声をくり返しのパターンに組み立てた、長くて複雑な歌をうたいます。1曲は最長で約20分にもなり、それを何時間もくり返して歌うことがあります。
さらに驚くのは、その歌が変わっていくことです。南太平洋の研究者たちは、新しい歌がある集団から次の集団へと伝わり、海を東へと旅していくことを発見しました。ヒット曲が国から国へ広がっていくのに、少し似ていますね。
シロナガスクジラは、これまで地球に生きた中でいちばん大きな動物です。
これまで地球に生きたなかで最大の動物、シロナガスクジラは、動物界でも指折りの大きな声を出します。その低い声は、水中で何百キロメートルも先まで届くことがあります。
イルカ:脳の半分で眠り、名前をもつ
イルカは脳の半分ずつを交代で休ませて眠ります。
イルカは休んでいるときでも、息つぎのために水面に上がらなければなりません。そこでイルカは、脳を半分ずつ眠らせます。そのあいだ、もう半分は呼吸を続け、危険を見張れるくらいには目覚めているのです。
イルカは音で「見る」こともできます。カチカチという音を出し、はね返ってくるこだまを聞いて、近くにあるものの大きさや形、距離を知るのです。これを「エコーロケーション(反響定位)」といいます。さらにバンドウイルカは、一頭一頭が自分だけの「シグネチャー・ホイッスル」という鳴き声を身につけ、それが名前のような役割を果たします。仲間のホイッスルをまねする声も記録されていて、まるでその仲間に呼びかけているかのようです。
ひと息でわかる、海の超能力あれこれ
- サメは、生きている動物が発するごく弱い電気信号を感じとることができます。
- サメはまた、歯がしょっちゅう抜けては、新しい歯が生え続けます。
- クラゲには脳も心臓も骨もありません。それでも何億年ものあいだ、海をただよい続けてきました。
- 小さなクラゲの一種「Turritopsis dohrnii」は、一生のうちの前の段階に戻ることができるため、「不老不死のクラゲ」というニックネームで呼ばれています。
Spinboでは、これらの動物はみんな「海の生き物」のルーレットにいます。舞台は「海の中」というワールド。ルーレットのうしろを泡がふわふわとのぼり、深い海を思わせる音楽が流れます。ルーレットをまわして生き物に出会ったら、その生き物についてのわかりやすい事実をひとつ、あなたの言語ともうひとつの言語で聞いてみましょう。
そのあとは、家族や友だちにクイズを出してみてください。血が青いのはどの動物だったか、覚えている人は?

